旧校舎の詩
崩れかけた校舎よ
青春の残骸
木の机と椅子のキシム音
教室の埃 思い出と絡み合う
廊下に響く 過去の笑い声
部活の叫び 時を超え
昼休みの騒がしさ 静けさ
弁当の匂いと 友情の味
試験前の夜 絶望と希望
図書室の静寂に 知識を叫ぶ
教科書の文字 涙で滲み
互いに教え合い 闇を打ち破る
桜舞う季節 文化祭の狂騒
灯りが闇を裂き 夢が砕ける
卒業の日 別れの苦味
振り返る校舎 心に刻む傷
彼女と過ごした日々も この瓦礫に埋もれ
ひっそりと過ごした 秘密の場所
二人だけの思い出 今はもう
取り戻せぬ幻影となり果てる
七月一日 旧校舎消滅
今は何もない がらんとした空間
備品も思い出も 全てが去り
解体を待つだけの 寂しい姿
新たな世代に 夢の残骸を託し
私たちの記憶 廃墟に咲く花
あの場所は心に 永遠の影を落とす
ああ 崩れゆく校舎よ
君と過ごした日々の痛み
今も胸に 焼き付く記憶
永遠に続けと 嘆きの祈り