大曲高校合唱部の2年生と3年生7名は、4月29日に「樺細工で生まれ変わった奇跡のピアノコンサート」で素晴らしい歌声を披露しました。「明日があるさ」「見上げてごらん夜の星を」などの6曲を歌い、会場に集まった多くのお客さんからたくさんの拍手を受けました。その温かい拍手は、部員らの熱意と努力が称賛された証でした。アンコールでは、秋田県民には欠かせない県民歌を披露しました。新学期が始まってすぐの4月にこれほどの素晴らしい演奏が実現したことに、多くの方々からお褒めの言葉をいただきました。
『奇跡のピアノ』とは
1954年、神代村小松小学校の子供たちのために購入された非常に高価なピアノは、2008年に廃棄される寸前で救いの手が差し伸べられました。2012年に亡くなった角館出身のテノール歌手本田武久さんと秋田市出身のピアニスト鳥井俊之さんが何度も資金集めのためにコンサートを開き、2010年3月多くの人々の思いが一つになり、ピアノは再び輝きを取り戻しました。樺細工を施し復元された2012年に新たな調律師に引き継がれ、これからも「奇跡のピアノ」として愛され続け、聴く人々の心に奇跡をもたらします。